ダーツケース自作:仕上げ編1
11.外周のヘリの仕上げ
全部縫い終わったら、外周のヘリの断面を皮用カンナで揃えます。
直線部分だけなら木工用カンナでもいけるようです。
その場合は曲線部はカッターで頑張りましょう。
基本的に手前から奥に向かって丁寧に削り落としましょう。
注意点は調子に乗って削りすぎないこと。
そして削りかすが結構出ますので、下に新聞紙を敷いておくか、出来たら屋外でするのが良いようです。
12.水通し
外周の仕上げが出来たら次は「水通し」をします。
水通しとは水にくぐらせることです。
水道を多めに流しながら、サッと表側をとおします。
しばらく待って水分をなじませたあとで、形を少し整えましょう。
その後しばらく放置して、十分に乾燥させます。
ダーツケース自作:仕上げ編2
13.ヘリ磨き
乾いたら仕上げ作業に入ります。
まずはヘリ磨きです。
CMCという合成のりとヘリ磨きをつかって丁寧に磨いていきます。
CMCは製品としては粉末状で売られていて水に溶かして使うのですが、出来上がるまでに一晩はかかるのは知っておき、前もって準備しておきましょう。
さてこの合成のりを少し縫ってはヘリ磨きでこすり、少し縫ってはこすりを繰り返していきます。
このとき表面につかないように気をつけましょう。
14.最終仕上げ
最後に「ニーツフットオイル」というオイルを、筆で表面にムラなく縫っていきます。
たっぷり塗るのが良いようです。
オイルが皮になじんでいくと、本来の皮ならではの、しなやかさが出て来ます。
またこのオイル塗りの一番の理由は、皮の変色を促進することです。
しかもキレイに変色させるには、このオイル塗りは欠かせない作業です。
私たちも海に泳ぎに行ったりしたときに、体を焼くときには、サンオイルを塗りますよね。
サンオイルを塗る目的はムラなく、きれいに身体を焼くためです。
レザーも同じことであり、このようにしっかりオイルを塗っておくことで綺麗な色やけをさせることができるのです。
ダーツケース自作:仕上げ編3
ここまでやって、やっと完成です。
読むだけでも大変だと分かると思いますが、
実際にやってみると...
もっと大変です。
でも手塩にかけて作ったダーツケースは、きっとあなたの良い相棒になってくれると思いますよ。
そして自分作ったダーツケースでするゲームは、更にあなたをダーツ好きにしてくれるでしょう。