ダーツの部品:フライトの基礎
フライトというのはダーツ(矢)の後ろについている羽のようなものです。
じつはこのフライトというのは、ダーツにとって非常に重要な部品です。
ダーツを飛行機に例えると、フライトは垂直尾翼、または水平尾翼の役割をしていて、ダーツを投げた時に、ふらふらと飛ぶのを防ぎ、安定した飛行をアプローチします。
フライトは飾りだと考えている人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
こんなフライトは実は、意外と奥が深いです。
その一つにダーツ専門店に行くと誰でも気が付くこと、フライトにいろいろな種類があることです。
丸いものや、とんがったものなどありますが、一番重要なのはフライトの大きさです。
じつはフライトの大きさ、つまり表面積は、ダーツの飛び方に大きな影響があります。
大きいフライトの利点は、ダーツが安定して飛ぶことです。
ところがフライトが大きいだけに、投げた時にフライトがひっかかることがあります。
また先に投げたダーツが邪魔になることもあります。
小さいフライトの利点は、空気抵抗の少なさからダーツの飛行の直進性を助けることです。
ただダーツのコントロールがシビアになりがちで、上級者向けのフライトです。
初心者は、ごく一般的な中くらいの大きさのフライトを選んで、あとで自分の好みに合わせてフライトを選ぶようにすると良いでしょう。
ダーツの部品:どんなフライトが良いのか?
先ほど述べたようにダーツにおいて、フライトは非常に大事な部品です。
フライトがなければ、ダーツはまともに飛びません。
せいぜい300円くらいなんですけれどね。
ではどんなフライトが良いフライトなのでしょうか?
良いフライトの条件は昔から
・薄く ・柔らかく ・張りがある
というのが良いフライトとされています。
なぜならば、
・薄ければ、空気の抵抗が少なくなり、飛ぶスピードが落ちない。
・柔らかいほうが、ダーツ同士の干渉が少なくなる。
・張りのあるほうが、飛行中のフライトのブレが少ないために直進性の精度が増す。
からです。
日本のユーザーの間では「フライトは硬いのが良い」と言われていますが、どうでしょうか?
それはフライトが硬ければ、ダーツ同士の干渉が強くなって、先に刺さっていたダーツに弾かれる可能性が高くなるからです。
勝負のかかった一投のダーツが、先に刺さっていたダーツに弾かれたら泣くに泣けないですよね。
フライトに使われている素材は、ポリ系、シッカー入りポリ系、布系の3つです。
一番安いフライトがポリ系で、柔らかいけれど粘りがあるのが特徴です。安いですし、初心者の方は初めはこのポリ系で十分です。
シッカー入りポリ系は、シッカーの含有率でポリ系フライトの硬さを調節したものです。
凝って来たら、自分で好みの硬さを色々試してみましょう。
シッカーは湿気などに強くて、使っている間に変形してくるというのが少ないという利点があります。
「ハローズのマラソン」や、「BRUT Co.」、「ユニコーンのマエストロ」などのフライトが人気があります。
またSolid Rare社研究のAir-Flowフライトも、良く出来たフライトです。
ダーツの部品:フライトは消耗品?
じつはフライトは消耗品です。
しかも困ったことに、ダーツの腕が上達すればするほどフライトの寿命は短くなります。
なぜでしょう?
的のど真ん中のエリアをBULLといいますが、たとえばそのBULLに3本のダーツを刺そうとしますよね。
すると先にささったダーツのフライトが邪魔になり、後に投げたダーツでフライトが擦れて傷ついてしまうのです。
初心者は狙ったところにダーツが飛ばないので問題ないんですけれどね。
またダーツをしまう時や、フライトを交換するときに抜き差しするなかで傷んでしまうことになります。
フライト交換は仕方がないですが、ダーツをしまうときにフライトは外さないで収納できる、ダーツケースを手に入れておくほうが良いですね。